巡回警備とは

巡回警備とは、対象となる施設内を一定のコースなどに沿って巡回し、事故や犯罪の防止に努める警備員の仕事です。警備員の仕事として一般的な巡回警備について、仕事内容や種類、魅力、大変なところを解説します。

巡回警備の仕事内容

巡回警備とは、文字通り警備対象となる施設内を巡回しながら、事故の防止や犯罪の抑止に努める仕事です。

日本の警備業務には「第1号業務」から「第4号業務」まで大きく4つの区分があり、巡回警備は「第1号業務」に含まれます。対象となる施設は、商業施設やオフィスビル、医療機関、行政施設、個人の住宅などさまざまです。

警備員室などにとどまり、入室管理や防犯業務に当たる常駐警備に対して、巡回警備では施設内を移動しながら各所を確認します。施設の構造や特徴によってチェックするポイントも異なるため、体を動かすことが得意な人や、同じ場所にとどまって仕事をすることが苦手な人に適しています。

巡回警備の種類

定時巡回と臨時巡回

巡回警備には、大きく「定時巡回」と「臨時巡回」の2種類があります。

定時巡回は、あらかじめ決められた時間に施設内を巡回し、異常がないかを確認する警備業務です。一方、臨時巡回は定められた時間以外に行う巡回を指します。定時巡回に不規則な臨時巡回を組み合わせることで、施設への侵入を試みる犯罪者に巡回のパターンを把握されにくくする効果が期待できます。

定線巡回と乱線巡回

巡回警備は、時間だけでなく巡回するコースによっても「定線巡回」と「乱線巡回」に分けられます。

定線巡回は、あらかじめ定められたコースに沿って巡回する方法です。それに対して乱線巡回は、その都度、警備員が状況に応じて巡回するコースを決めます。定線巡回と乱線巡回を使い分けることで、施設の状況に応じた巡回警備を行います。

巡回要領とは

巡回警備を担当する警備員には、あらかじめ業務マニュアルとして「巡回要領」という資料が提示されます。巡回要領には、定時巡回を実施する時間や定線巡回のルートだけでなく、巡回時に注意すべきポイントや留意事項などもまとめられています。巡回警備に従事する際は、巡回要領の内容を確認し、業務に必要なポイントを覚えておくことが大切です。

巡回要領が覚えられない……早く覚えるコツはある?

巡回警備で欠かせない巡回要領ですが、施設の規模が大きかったり、初めて担当するタイプの施設だったりすると、すべての内容を覚えるまでに時間がかかることもあります。

巡回要領を早く覚えるには、以下のポイントを意識してみましょう。

  • メモを活用して巡回ルートの要点をチェック
    巡回要領に記載されたコースを実際の施設と照らし合わせ、目印となる場所や注意すべきポイントをメモにまとめます。メモには、時間やタイミングによって変化しないポイントを記載すると覚えやすくなります。
  • メモの内容から巡回ルートをイメージ
    実際に巡回する前に、メモの内容を思い出しながら、頭の中で巡回ルートをイメージします。記憶が曖昧な部分はメモを見返して確認し、もう一度ルートをイメージしましょう。こうした反復練習を繰り返すことで、巡回ルートを覚えやすくなります。
  • 巡回ルートは繰り返すうちに自然と身につく
    基本的に、巡回ルートを含む巡回要領の内容は、巡回警備を繰り返すうちに自然と身についていきます。一度ですべてを覚えようとせず、必要に応じてメモを活用しながら、落ち着いて業務に取り組みましょう。

巡回警備の仕事のメリット・魅力

一カ所にとどまって仕事をする必要がない

巡回警備の大きな特徴であり魅力は、同じ場所にとどまって警備業務に当たる必要がないことです。

施設内を移動しながら各所を確認するため、デスクや警備員室などで長時間同じ場所にいる仕事が苦手な人にも向いています。また、施設の状況に応じて巡回コースを変える場合もあり、体を動かしながら働ける点も魅力です。

施設の安全を守っている達成感がある

巡回警備には、自分が施設の安全を守っているという達成感があります。施設内を巡回して異常がないことを確認したり、不審な点をいち早く発見したりすることは、事故や犯罪の防止につながります。

業務に慣れてくれば、定線巡回だけでなく乱線巡回も組み合わせながら、施設の状況に応じて巡回方法を工夫できます。自分の仕事が施設の安全につながっていることを実感しやすい仕事です。

巡回警備の仕事の大変なところ

施設の規模によっては移動距離が多い

巡回警備は施設内を移動しながら業務に当たるため、体力が必要な仕事です。特に対象となる施設が大きい場合や、階段での移動が多い場合は、移動による負担も大きくなります。そのため、体を動かすことが苦にならず、ある程度の体力がある人に向いている仕事といえるでしょう。

巡回ルートなど覚えるべき内容が多い

定線巡回では、あらかじめ指定された巡回ルートに沿って移動するため、巡回要領の内容を覚える必要があります。施設の規模が大きい場合は、ルートだけでなく確認すべきポイントも増えるため、最初は覚えることが多いと感じるかもしれません。

ただし、日常的に同じルートを繰り返し巡回していれば、少しずつ自然に身についていきます。最初からすべてを完璧に覚えようとせず、メモなどを活用しながら一つずつ覚えていくことが大切です。

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