警備員に求められる資質

これから警備員の仕事に就こうとしている方も、すでに警備員として働いている方も、「本当にこの仕事に向いているのだろうか」と不安になることはあるでしょう。
ここでは、警備員に求められる資質や、働き続けていくためのモチベーションになるものはなにかなど詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

警備員に求められる資質とは

使命感・責任感

警備員の仕事の内容は、「ガードマン」と呼ばれる名の通り、施設や現場を利用する人、もしくは展示物などを様々な状況から「守る」ことです。何かを、誰かを守るために必要な資質で最も大切といえるのは、責任感・使命感でしょう。
たった一人で守れる範囲にはもちろん限りがありますので、任された持ち場で、「いつ何が起こるかもしれない」ということを意識して、人の命や財産に関わる仕事であることを自覚できる責任感の強い人に向いています。
「誰かがやってくれるだろう」ではなく、「率先して自分が動く」という能動的な意識を持っていることも重要です。
同じ現場に何日もいて注意深く周囲を観察できる集中力をもって仕事をしていれば、いつもと違う動きなどに気付く可能性も高いので、警備員の判断で防ぐことができる事件や事故も少なくありません。訪れる誰もが安心して施設を利用できる環境をつくっているという使命感を持ち続けられる人がいいでしょう。

忍耐力

警備員の仕事は、守る対象のそばに長時間立ってるや、人の流れをスムーズに誘導するために同じ動きをすることが多く、定期的な巡回や連絡などルーティンワークがほとんどといえる仕事です。小さなミスでも人命にかかわることになる可能性もあるので、ルーティンワークをもくもくと行う忍耐力が不可欠です。
警備員の制服姿で存在していることそのものが事件の抑止にも繋がるという役割もありますが、ただ立っているだけでなく、持ち場周辺にしっかりと意識を向け、不測の事態にも対処する必要があります。
しかし、事件や事故は起こさせない、起こらないことが最も良いことなので、何も起こらない中で集中力を保ちながら、同じ場所に立っている、または交通や人の流れを間違えずに誘導する強い忍耐力が必要です。

向上心

警備員の仕事に就く人は、もともと強い志をもっているわけではない人も多く、単調ともいえるルーティンワークに嫌気がさして辞めてしまうこともあります。しかし、どんな仕事でもこれで十分、というものはなく、警備員の仕事も例外ではありません。警備員という仕事を長く続けて行くためには、よりよい警備を、もっと質の高い警備を求める向上心が必要です。マニュアルに沿って行う警備から、施設の利用者の助けになる行動、大勢の人の流れをスムーズにストレスなく誘導できるスキルを身に着けるなど、臨機応変な対応ができると、警備員としての信頼も高まっていくでしょう。
また警備員の仕事は、資格の取得や管理職へのレベルアップなど、比較的単純な手段で年収アップやキャリアップが可能な職種という特徴があります。業務の種類も年々多彩になっているので、様々なことを経験して実績を積んでいくことも可能です。経験や実績を積んで 警備員の指導員を目指したり、コンサルタント業に生かす人もいるので、意欲と向上心をもって取り組んでみましょう。

警備員として働き続けるためには

やりがいを見つける

なんとなく警備員の仕事を選んでしまった、という人の中にも、就いたからには長く続けようと思っている人も多いでしょう。 どんな仕事でもそうですが、長く続ける秘訣はその仕事にやりがいを感じることです。自分がなんのためにこの仕事をしているのか、 警備員としてどのように貢献していきたいのかを一度しっかりと考えることも必要です。
どんな現場でも臨機応変ができる経験豊富な警備員、的確な警備計画や人員配置を管理できる資格を取得するなど、どんな警備員になっていきたいかをイメージできれば、そこにむかってやりがいを感じられるため、継続していくことができるでしょう。

目標を持つ

警備員の仕事は、年々多彩になってきています。施設や会場の人の警備や、交通誘導などのルーティンワークに加え、その場での臨機応変な対応ができることも求められる状況での仕事も多いです。様々な現場で経験を積み、対応力を身に着けていくことを目標にするのもいいでしょう。また、警備の業界は、資格の取得や管理職になることで年収アップやキャリアアップが比較的しやすい特徴があります。
まずは簡単な資格取得を目標に設定して、少しずつスキルアップを実感できるモチベーションを保つことが、継続の秘訣と言えるでしょう。年収アップにもつながるので、向上心をもってスキルアップ→年収アップにつながる→さらにモチベーションアップといった継続ループが築けると良いでしょう。