定年後に警備員として働いている方が多いのは、
定年後の就労先として警備員がマッチしている点が挙げられます。
ここでは、なぜ定年後の就労先として警備員が向いているのか、詳しく解説します。

定年を迎え、再雇用先を探そうにも60歳以上の年齢で働き口を見つけるのは簡単ではありません。
また、他者との関わり合いが極端に減ることから、社会とのつながりを求めて仕事を始める方もいるようです。
警備員であれば、18歳以上で直近5年間に禁固以上の刑を受けていない、といった簡単な条件さえクリアすれば採用条件を満たすことが可能。
実際に60歳以上の方もたくさんいますので、安心して働くことができます。
警備員のお仕事は決して難易度の高いものではありませんので、体力に自信がなくてもこなすことができます。
立ちっぱなしの仕事になるという点さえ問題なければ、重いものを持ったりすることもありませんので、定年後でも問題ないでしょう。
警備員としての業務にあたっているときに、通りがかかった人から何らかの質問をされるのは、それほど珍しいことではありません。特に道路工事や建設がおこなわれている現場付近では、道を尋ねられることも多いです。
「若い人よりも年齢を重ねている人のほうが、さまざまな物事を知っている」という一般的な感覚があります。そのため、年齢が上の人のほうが、一般の人たちからのニーズが高いシーンもある、と考えるクライアントは少なくないのです。
また、定年前には、長きにわたって何人もの部下をまとめる役割を果たしていた、という高齢の方もいるでしょう。そういった人生経験は、警備の現場でも役立ちます。警備の業務は、複数の警備員たちによるチームワークをベースに行われる場合が多いので、しっかりとした協力体制が求められるでしょう。
もしも各自がバラバラな行動をとってしまうと、警備が充分に機能しません。ですから、協力して業務をスムーズに遂行していくのに不慣れな若い警備員たちを人生経験を活かして上手にまとめてくれる、高齢の警備員は重要な存在です。
警備業の中でも募集の数が非常に多く採用の間口が広いのは、「工事現場での交通整理」や「イベント等の雑踏警備」です。
警備の仕事と聞くと、自分の体を張って誰かを守るというイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
実際の警備の現場は、いわばサービス業。工事現場の近くを通る車の運転手や、イベントやお祭りへの来場者のためを思って、交通整理・人員整理を行うのです。
日給で言うと8時間拘束で約8000円が平均と言われています。
定年前と比べると収入は下がるかもしれませんが、決して安い金額ではないでしょう。
基本的にどの警備会社でも仕事の内容自体は似ている為、給与の高いところを選ぶのも一つの手です。
警備員の休日体系は非常に自由です。休日や夜間、早朝等、平日の朝から夕方以外の時間のお仕事など多数あります。
そのため定年後の方も自分のペースで働けるでしょう。週に5日ほど入るもよし、週に2日程度でゆっくり働くもよし、自分の求める形で働けるでしょう。
むしろ定年後であれば他の人が出勤を控える休日にも出勤できるので、仕事に入りやすかったり、信頼を集めやすいなどのメリットがあります。
警備員として働くために必ず取得すべき資格は本当に無いのか、なんとなく不安をおぼえる方もいるでしょう。たしかに、取得することによって担当できるようになる仕事の幅を広げられる資格はありますが、警備員になるための必須要素というわけではありません。ただし、警備員になるために受けなくてはならない「研修」はあります。警備業法で定められている研修です。
ただ、これについても、自分で調べて申し込む必要はありません。たいていの警備会社では、研修制度というかたちで制度を設けているからです。入社してから、しっかりと学ぶことができるようになっています。学ぶ内容は、警備に関する法令・基本動作、そして施設・交通といった実際の業務に直接かかわる施設・交通などについてです。
参照元:e-gov法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=358M50000002001)
警備員に向いているのは、比較的単純な作業やルーティーン化された業務を続けることに対して、あまり抵抗感がない方です。勤務中には一か所に立ち続ける場合が多く、しかも場所によっては、立ち続けること以外にほとんどやることがないという状況も珍しくないからです。そういった業務内容を退屈に感じてしまう方や、体力面に自信がない方は、警備員にはあまり向いていないといえます。
求人に応募する際には、できるだけ良い条件で勤務することができるところを選びたいものです。そこで、こちらでは求人を比較検討するときに注意すべき、大切な3つのポイントについて見ていきます。
できれば、大手の警備会社が出している求人を選ぶことをおすすめします。というのも、特に警備員未経験の場合、年収や業界の常識などが分からないため、かなり不利な条件で契約を結んでしまいやすいという問題があるからです。
その点、大手の警備会社であれば、比較的安定した年収を得られる場合が多いのです。業績次第では賞与が支給されるところもあります。福利厚生も充実している傾向があります。大手の会社であるかどうかを見極めるポイントとしては「CMで見たことがある」「東証一部で上場している「設立されてからかなり年数が経過している」などが挙げられます。
正社員登用制度が用意されているかどうかも、より良い就職先を見極めるうえで重要なポイントです。警備員の仕事にチャレンジしてみたいという思いはあるものの、どうしても不安感がある、という方はとりあえずアルバイトとして勤務をスタートしてみると良いでしょう。
そして、しばらく勤務を続けた結果、警備員の仕事を続けたいと感じた場合には、やはり待遇面が充実している正社員として雇用してもらうのがおすすめです。ですので、アルバイトとしての勤務を経験したあとで、正社員に登用してもらえる可能性のある求人を選ぶのがベストだといえます。
資格がなくても、警備員になること自体は可能です。けれども、警備員がおこなう業務の中には、有資格者のみが担当できるものもあります。有資格者として業務を担当することで、資格手当を受けられる求人もあるのです。新たに資格を取得してキャリアアップを視野に入れている方は、有資格者の手当をもらえる求人への応募も、ぜひ検討してみてください。
警備員をつとめる上で、おさえておきたい2つのコツがあります。
業務をできるだけストレスなくこなしていくためには、効率を意識することが大切です。効率を意識することは、無駄を省くということ。たとえば、前もって業務計画を立てておけば、人員配置や時間の使い方、実施方法など、すべてをスムーズに進めやすくなります。
業務そのものだけでなく、職場の良好な人間関係も、勤務を長く続けられるようにするためには欠かせない要素です。警備員の仕事は、ひとりで行うことよりも複数人数がチームプレイで行うことのほうが多いからです。警備員同士の人間関係が悪いと、チームプレイがしっかりと機能しなくなってしまいます。
定年後の働き口として重宝されている警備員という仕事。「サンエス警備保障」では、60歳以上の警備員は約4割ほど在籍しています。
同社は給与についても高額で、実働8時間で日給12,000円、夜勤だと14,000円という高い金額を提示。
12000円という日給を貰いながら、週1~でも週5、6~でも自由に働き方を選べる警備員という仕事をぜひ検討してみてください。
介護スタッフは一般的に介護施設で要介護者のサポートを行う仕事と考えられていますが、実際の業務内容は事業所や施設の種類によってさまざま。要介護者を肉体的に支える業務から、話し相手となってコミュニケーションやメンタル面のサポートを行う業務まで多岐にわたります。そのため、定年後であまり体力的に自信のない人でも、就職先によっては十分に働ける可能性があります。
また、定年後の介護スタッフは施設の利用者や入居者と年齢的に近いため、若い介護スタッフよりコミュニケーションをとりやすい面があり、信頼されやすくなる場合もあります。さらに、介護業界や福祉業界は慢性的な人手不足であり、就職先を見つけやすいという点もメリットです。
定年後の人でも働きやすい職種として、清掃会社へ就職して清掃員になる選択肢もあります。
清掃員はオフィスビルや公共施設などで施設内の清掃業務に従事することが多く、それほど複雑な作業や特別なスキルは必要ありません。決まったペースで働けることが特徴です。
清掃員の仕事は日本全国で存在し、勤務先も地元の清掃会社を見つければ自宅近くを選べる可能性があります。また、実際に定年後の人やシニア層が多く働いていることもポイントです。
マンションの管理人として住み込みで働けるのであれば、マンション管理人は定年後の勤め先として魅力的な仕事の1つと言えるでしょう。また住み込みでなくとも、自宅の近くにあるマンションの管理人として働く場合、通いやすく業務の負担も大きくないため、自分のペースを守りやすい点が魅力です。
管理人といっても設備の故障や大きなトラブルについてはプロに任せられるため、日常的には清掃や消耗品の交換といった軽作業が中心となります。
定年後の仕事で収入にもこだわりたい人には、ドライバーはメリットを感じやすい仕事です。
ドライバーといってもさまざまな仕事があり、近隣エリアで荷物の配送をするドライバー、中型・大型のトラックを運転して運送業務に従事するドライバー、タクシー会社に勤めたり福祉サービス事業者で利用者の送迎を担当するドライバーなどがあります。
自分の体力や運転スキル、働く時間に合わせて、条件に適した職種を選びましょう。
体力的に不安があったり、複雑な仕事を一から覚えるのが苦手だったりする場合、工場や倉庫などで軽作業に従事することもできます。
かつて工場や倉庫での仕事は体力仕事が主であり、若者向けの仕事とされ、女性やシニア層には大変な職場でした。しかし現代では工場のシステム化や従業員の負担軽減に向けた取り組みが進められており、女性やシニア層でも体力的に無理をせず働きやすい会社が増えています。
事務職は定年後の勤め先としておすすめの職種です。事業所や施設の事務所へ出勤して、パソコンを使って書類の作成やデータ入力、電話応対などの業務を担当する事務職は、年齢や性別よりもこれまでの社会経験や本人の気質が重要です。
毎日決まった時間に同じ作業を繰り返す仕事が苦手な人には不向きですが、肉体的に無理をせず落ち着いて働きたい人にはメリットのある仕事です。
かつては「家政婦」と呼ばれた仕事ですが、現代では女性に限らず、家事代行スタッフとして自分の得意な作業や技術を活かして食事作りや買い出し、家の清掃、ペットの散歩、消耗品の交換などさまざまなサービスを提供できます。
就職方法としては、まず家事代行を請け負う企業へ登録し、そこからクライアントの自宅やオフィスなどへ指定されたスケジュールで訪問し、必要とされる作業に従事するという流れになります。
ICT支援員とは「情報通信技術(ICT)」に関連したサポートを行う仕事であり、働く場所は地域の小学校や中学校など、ICTについての授業やカリキュラムを導入している施設が一般的です。
若者の教育に携わるICT支援員は、若い世代と触れ合える仕事であり、生徒から活力をもらったり、教育の担い手として達成感を得たりすることができます。
また未経験者や無資格者でも応募可能で、自分自身もIT分野の知識を身につけられる点が魅力です。
全国各地の観光施設などでインバウンド事業が活性化しており、定年後に観光ガイドや施設ガイドの仕事に従事する人も少なくありません。
英語や中国語などの外国語を得意とする人はもちろん、さまざまな人と接してコミュニケーションを取ることが好きな人にとっては楽しみの多い仕事です。また、ボランティアであれば自分の好きなタイミングで働ける自由さも魅力です。
近隣に観光スポットや社会教育施設などがあれば採用のチャンスもあり、東京オリンピックの際には多くの人がガイドに応募して高倍率になりました。2025年に予定されている大阪万博のボランティアガイドにも多くの応募が集まると予想されており、期間限定のイベントを狙って募集枠を探す人も多い仕事です。