警備員の仕事の中でも交通誘導警備の仕事はきついと言われることがあります。交通誘導警備の仕事が辛いと言われたりきついと感じられたりする理由や、それぞれの対策について解説していますので参考にしてください。
交通誘導警備員は工事作業に従事する作業員と、周囲を行き交う歩行者や車の運転者などの安全を守る大切な仕事であり、勤務中はずっと立ちっぱなしで警備作業へ尽力することになります。そのため交通誘導警備の仕事がきついと言われる理由の1つとして、長時間の立ち仕事という要素は無視できません。
長い立ち仕事でも慣れればなんてことない、と思えるようになりますが、慣れるまではしんどいと感じる人もいるでしょう。
交通誘導警備の仕事では気軽にその場を離れることはできないため、ちょっとしたスキマを見つけて上手に体をほぐしたり、体重のバランスを調節したりすることが大切になります。
例えばベテランの交通誘導警備員はその場で足踏みをしたり、短い距離でも歩いたりすることで体を動かし、じっと同じ場所で立ち続けない工夫をしています。
立ち仕事がつらい原因は、動かずにずっと同じ姿勢でいることで血流が悪くなったり、筋肉が固まったりすることです。そのため交通量があまり多くなければストレッチをしたり、交通量が多い時でもかかとを上げ下げしたりと自分なりの方法を考えていきましょう。
また仕事終わりのケアも効果的です。
交通誘導警備の仕事は基本的に屋外勤務となることが多く、炎天下での作業や雨風にさらされながらの仕事になることも少なくありません。そのため特に夏や冬といった季節は、高温下や低温下での作業を強いられます。
そもそも動いて体をほぐしにくい状況で、じっと暑さに耐えていたり、寒さをこらえていたりすることは、慣れるまで辛い時間になりがちです。また雨や雪といった天候によっては気温だけでなく湿度によっての不快感が増すこともあるでしょう。
夏の暑さや冬の寒さについての対策は大きく分けて、警備員が個人として行うものと、警備員を雇用している会社が取り組むものの2つがあります。
まず個人で行えるものは服装による調節やカイロのような防寒具の使用です。夏場であれば吸湿性や速乾性に優れたインナーを使用したり、肌への直射日光を避けられるような対策を考えたりすることができます。冬であれば防風防寒ジャンパーを着たり、カイロを利用したりといった対策で寒さを防ぐこともできるでしょう。
また企業によっては従業員の負担軽減として空調服の購入費などを補助している場合もあります。
上述した通り、気温だけでなく湿度や天候による影響も交通誘導警備員にとってストレスになりやすい原因です。
工事作業の安全性を確保するために雨の日など悪天候の時には作業が行われないこともあり、そのような場合は警備員の仕事もオフになるでしょう。しかし雨天決行か中止かは現場の責任者の判断になるため、警備員が勝手に雨だから休みだと決めることはできません。
また小雨であっても長時間ずっと雨にさらされていれば体を冷やして体調を崩しやすくなり、さらに視界の悪さも相まって普段以上に注意しなければ事故リスクも増大します。
交通誘導警備の仕事では傘を使うことができないため、悪天候時はレインコートを着用しての勤務になります。
基本的に警備会社がレインコートを用意するものの、中には警備員が自分で用意しなければならないこともあり、念のためにあらかじめ確認しておきましょう。またレインコートを着ることで通気性が悪くなり普段以上に汗をかきやすくなります。そのため速乾性に優れたインナーを利用するといった対策も効果的です。
加えて雨の日の作業では普段よりも視界が悪くない、車を運転する側も警備する側も特に注意や意識が必要になります。そのためレインコートの色もなるべく周辺環境に同化しないものを選び、必要に応じて反射板なども活用してください。
交通誘導警備員にとって大変だと感じるポイントの1つは、トイレ問題です。
業務中に一度も現場を離れられないわけではありませんが、車の誘導中は持ち場を離れられません。また、現場によっては仮設トイレが用意されていないこともあります。特に長時間の勤務ではこの問題が深刻です。
さらに、季節によってはお腹が冷えやすくなったり、体調が悪い時に何度もトイレに行きづらかったりすることもあります。
トイレに行きたくなるのは自然なことなので、我慢する必要はありません。ただし、交通誘導警備員としてトイレに行く回数を減らす工夫も重要です。
例えば、水分補給の際にはコーヒーや紅茶などの利尿作用がある飲み物を避け、水を飲むと良いでしょう。また、仕事に入る前にトイレに行っておく、寒さ対策として腹巻きなどを使うことも効果的です。適切な衣類選びも大切です。
なお、トイレを我慢しないことが大切ですが、勝手に持ち場を離れるのは避けましょう。上司や同僚に声をかけることが重要です。
交通誘導警備員にとって、たくさんの車をさばき続けることは大変ですが、ひたすら立ち続ける「暇すぎる状況」もつらいと感じることがあります。
暇な時間が長く続くと、注意力が散漫になったり、眠気が襲ってきたりして、いざという時に迅速な誘導ができなくなるリスクもあります。このため、精神的な疲労が溜まりやすいです。
暇つぶしを考えることは大切ですが、職務に適した暇つぶしを選びましょう。
例えば、歩行者や車を観察することができます。それぞれの人や車の違いに注目し、自分なりに物語を考えると楽しいでしょう。また、次に通る車の色や車種を予想したり、頭の中で好きな歌を歌ったりするのも効果的です。心の中でリズムを取ることでリフレッシュできます。
反面、イヤホンで音楽を聴いたりスマホを操作したりすると、周囲の変化に気づきにくくなるため避けましょう。周囲への注意力を維持することが大切です。
交通誘導警備員の仕事では、交通事故のリスクは避けられません。
交通誘導警備員は道路工事の現場や出入口で歩行者や車両の通行を整理し、事故を防ぐ役割を担います。そのため、真面目に働くことで事故のリスクを減らすことができます。しかし、思わぬアクシデントが起こることもあります。
それでも、不運が重なって事故に巻き込まれる可能性もあります。
最も重要なのは、真面目に業務に従事することです。交通誘導警備員の仕事は事故防止が目的なので、誠実に仕事をすることが最大の事故防止策です。
また、誘導棒の使い方について正しい研修を受ける、夜間や悪天候時には反射板を身につけるなどの基本的な対策も必要です。さらに、定期的に安全確認を行いましょう。適切な装備を身につけることも重要です。
眠気や集中力の低下を防ぐため、十分な休息を取ることも欠かせません。健康管理を徹底することが安全に繋がります。
交通誘導警備員の仕事は現場の作業に合わせて発生し、工事作業が終われば終了します。工事現場では安全確保のため、予定外の延長や残業が発生しにくいため、交通誘導警備員の仕事も定時で終わりやすいです。
さらに、作業が早く終わることもあり、その場合でも日給は保証されます。これにより、プライベートの時間を確保しやすくなります。
交通誘導警備員の仕事量や忙しさは現場の交通量や道路状況によります。交通量が少なく、管理がしやすい現場ではストレスを感じにくいでしょう。また、天候や季節によっては立ち仕事の負担が少ない場合もあります。これにより、肉体的な疲労が軽減されます。
とはいえ、交通量が少なすぎると暇すぎてつらくなることもあるため、適度な忙しさが望ましいです。
現場の稼働状況や所属会社の規定にもよりますが、交通誘導警備員は一般的に1~2時間に一度、10分程度の小休憩を取ることができます。連続した立ち仕事ではなく、休憩を挟むことで負担が軽減されます。これは体力の維持にも役立ちます。
また、小休憩の他にも昼休憩などまとまった休憩も取れるため、意外と休める時間が多いです。これにより、長時間の勤務でもリフレッシュすることができます。
交通誘導警備員は様々な現場で仕事をするため、中には毎週違う現場で働く人もいます。場所や依頼主が変われば現場の顔ぶれも変わるため、深い人間関係を構築しなくて良い点が魅力です。新しい人との出会いが多いことも楽しみの一つです。
もちろん、現場で顔を合わせる間は最低限のコミュニケーションが求められますが、人間関係のわずらわしさが少ないことは強みでしょう。気楽に仕事ができることがポイントです。
交通誘導警備の仕事がきついと言われる理由や原因について解説してきましたが、交通誘導警備の仕事は決して辛くてきついだけではありません。
交通誘導警備の仕事は地域の安全や工事現場で働く仲間を守る大切な仕事であり、社会的に大きく貢献できる仕事です。加えて地域による多少の差があるものの、交通誘導警備員の給与は全国的におよそ一定であり、年齢や性別、学歴・職歴などを問わずに全国平均水準の収入を稼げることもポイントです。
また資格を取得することで手当がついたり、就職時に奨励金をもらえたりすることもあるでしょう。
その他、仕事のスケジュールも現場に合わせてシフト制が採用されており、自分の都合で休みを調整しやすいことも魅力です。