警備員にも多くの資格が設定されており、資格を取得することで仕事の幅が広がります。
このページでは警備員の仕事の幅を広げる資格をご紹介します。
高速道路や国道の交通誘導では、こちらの有資格者の配置が義務付けられています。
そのため、多くの警備会社は様々な現場で業務を行うために、有資格者をたくさん保有する傾向にあります。
この資格は1級・2級に分かれており、まずは2級から取得していきましょう。
2級を取得するには、「特別講習」を受講することで取得する方法と、公安委員会が行う「検定試験」を受検する方法の2通りの方法があります。
特別講習は、基本的に2日間にわたって座学⇒実技講習⇒修了考査という順番で実施。修了考査で90%以上正解すると、合格です。
「検定試験」を選ぶ場合は、講習なしで、いきなり試験を受けることにあります。
雑踏警備業務検定は、お祭りや花火大会、スポーツのイベントや屋外イベントなど、人が多く集まる場所での事故や混乱を防止するのが目的の資格。2級と1級に分かれています。
そういったイベントの開催時には、必ず雑踏警備業務検定の資格を持つ警備員が配置されています。
つまり、それだけ警備員として重宝される存在になるということです。
2級も1級も学科試験と実技試験の両方があります。
学科では法令面をはじめ、雑踏整理の方法についてや、雑踏で負傷者が出た場合の応急措置方法などが出題され、実技試験では負傷者の搬送や応急措置なども行います。
警備員として働くための資格ではなく、警備員の指導・教育のための資格です。警備業法にて、警備員として働くためには研修を受けなければならないと定められています。
その研修の指導企画や指導内容の記録、実施管理を行うための資格が警備員指導教育責任者です。つまり、警備業法にて定めている研修に必要な人材となります。
警備員指導教育責任者は業務区分によって、1号警備業務から4号警備業務まで4つに分類されています。
警備会社の研修業務に必要な資格なので重宝される資格とあって、手当が出やすい点が特徴。
ただし、資格取得のためには警備員として直近5年で3年以上の業務経験、受験する警備区分の1級、あるいは2級取得から1年以上継続していることが条件のため警備員としての経験が必要となります。
当メディア「KBマガジン」では、全国に6,000名以上の警備員を抱える「サンエス警備保障株式会社」を取材。同社は警備員の待遇改善に注力しており、未経験者の日給を1万2000円に設定。これは業界で最も高い金額です(※)。
また応募者の90%以上は未経験者ということもあり、未経験でも安心して働ける環境が整っていると言えるでしょう。
※Google検索「警備会社」で10ページ目までに表示された、二号警備に対応している警備会社38社の中で日給が最も高い(2022年12月7日時点)。